エンジニアの卵になるためのブログ

IT業界に入り、はや数年。メール屋さんとなってしまい、停滞している細胞分裂を活性化するためのブログ。

転職します。

お疲れ様です。

新卒で入社したSI会社を退職し、転職することにしました。

2017/08/25が最終出勤日、

2017/09/15が退職日、

2017/09/16が入社日、

2017/09/19が初出勤日です。

自己都合で、入社日を相当待ってもらったりしております。 ありがたいです。

この話をすると、よく聞いて下さることでもありますし、 自分の考えの整理や、経験の棚卸しも兼ね、 また「新卒で入社した会社を退職すること」はもう経験できないので、 ある種の節目として、以下のようなことを書き留めたいと思います。

  • やってきたこと
  • なぜやめるのか
  • なぜそこに決めたのか

やってきたこと

一般的な理系大学生ではあった自分ですが、 情報系ではなく、化学系でした。

最初は情報系の会社を受けていなかったのですが、 以下のようなことを思い出し、情報系の会社を受け、内定を頂いたのが現職でした。

  • 「子供の頃、パソコン(ネットサーフィン・ゲーム)が好きだったな」ということ
  • 「ものづくりが好きだ」ということ
  • 「日常生活を効率化したい」ということ
    • アルバイトでのバイトリーダーの作業を効率化できるんじゃないか、みたいなことを考えていた

晴れて新卒として入社し、

言語としては、新人研修でC、Java

配属されたプロジェクトその1で、JavaExcel VBAAccess VBA

配属されたプロジェクトその2で、Java

をやってきました。

思い返せば、プロジェクトは2つしか経験しませんでした。 (助っ人、という形でお呼ばれした炎上プロジェクトは、他に2つありますが)

プロジェクトその1

その1のプロジェクトでは、新卒であったこともあり、 仕事の仕方(タスク管理とかメールの送り方とか、そういうやつ)だったり、 ソフトウェア開発全体の流れだったり、 スケジュール管理だったり、 または、改善活動(PDCAとか)だったり、 ファシリテーションの存在だったり、色んなことを1から勉強させて頂きました。 契約自体は派遣契約でしたが、スクラッチ開発を経験できたのは、自分にとって非常に財産になったと思います。

また、尊敬する先輩も多く、この人みたいに仕事ができるようになりたい、 この人みたいに技術を身に着けたい、ということを色んな人に対して思っていました。

客先常駐のため、開発環境自体に不満はいささかありましたし、 途中から、VBAで開発することが多くなり、言語的な不満も増えて来ましたが、 チケット駆動開発を心がけたり、VBAだけどOOPを心がけたり、 (そのときは一人で1つのツールを担当していたので)自分で意識して、開発をすることができ、 刺激的な日々を送れていたと思います。 「刺激的にしよう」という努力をしてこれていた、と思います。

もちろん、失敗もたくさんしました。 商用データ消し飛ばしたり、会議の準備不足で、自分が進行役だったはずが、先輩に丸投げしたり、 普通にバグ埋め込んで、お客様先の課長さんに怒られたり。

時間外をなるべくしないように、という現場だったこともあり、 今思えば、勤怠的にはワークライフバランスの取りやすい現場だったなと思います。 (そう考えると、たくさん飲み行ったりしてた)

プロジェクトその2

その1で培った経験を踏まえ、 お客様先でR&Dプロダクトの研究開発をしていました。

お客様先のR&Dプロダクトは複数あり、そのうち3つを担当しました。 全てJavaで作成されているものでした。

ここでも非常に優秀な方々と仕事をさせて頂き、 特に、課題・問題解決の早さ、目的の明確化など、 仕事の早さについて、勉強になりました。

最初の2つについては、要件検討から試験まで全部担当していましたが、 現職で最後の担当プロダクトとなったもの(直近1年ちょっとくらい)については、 要件検討と問い合わせ対応しかしていませんでした。

なぜやめるのか

短絡的な理由と、長期的な理由があります。 が、よくある理由だと思います。

短絡的な理由

短絡的な理由として、 「今のプロジェクトを変えたかった」ためです。

「その現場でしか使用しない知識」がどんどん増え、 「汎用的な知識」を身につけられませんでした。 また、開発をしているわけではないので、開発経験を積んでるわけでもなく… このままではまさに「食いっぱぐれる」と感じました。

早くプロジェクトを変えたかったです。 しかし、人員などの関係で中々離れられなかった。 なので、「転職」を用いる、というとても強引な手段を取りました。

離れるための努力が足りなかった、というのは、もちろんあります。 基本的には自分の努力不足です。 しかし、 「今の会社を変える努力をする」よりも「別の会社へ自分が行く努力をする」方が、 楽だと思ったためです。

長期的な理由

長期的な理由としては、 「キャリアパスの相違」と「ビジネスモデルの相違」です。 自分の先入観である部分は、もちろんあります。 調査不足である部分がとても多いと思います。 しかしながら、そういう風に見えてしまっていました。

現職は一般的なSIer会社なので、 エンジニア -> マネージャーというキャリアパスが一般的でした。 しかも、プレイングマネージャーというよりは、 マネジメント能力のみに特化し(しているのか?)、 技術は知らなくてよい、知る必要がないというマネージャーになる、 という印象を持ってしまっていました。 (現に、そういう風に見える先輩がたくさんいました。)

自分は、上記のように「ものづくり」が好きで、 転職活動に伴い、「夢リスト」「嫌リスト」を作ったときに、 「自分自身の腕で、価値を生み出し続けたい」というような事項を列挙致しました。 その方向性と、現職の方向性は、ずれている、と感じました。

また、自分はSES契約か特定派遣契約で仕事をしていました。 その契約にも関わらず、ライフワークバランスを、ということで有給消化しろ、だったり、 でも売上・利益を上げるために、時間外をしてくれ、だったり。 そのジレンマ、とても居心地が悪かったです。

また、SES契約か派遣契約だったので、 正直なところ、時間をかければかけるほど、売上が上がります。 自分の能力を上げて効率化・生産性を上げることと、 売上が反比例する契約である、という認識を持ってしまっています。

もちろん、あるべき姿は、生産性を上げ、お客様満足度を上げることで、 新しい仕事を受けたりすることで、結果、時間を必要となるため、売上が上がる、 という姿だと思います。

しかし、実際にはそうなりませんでした。

もちろん、契約が悪いわけではないと思います。 同じSES契約だったとしても、上記のような雰囲気にならない方法もあったはずです。 ですが、現職ではそうなってしまっていることが多い、という印象を持ってしまっています。

現職は請負開発を受託しにくく(または、我々ができると思われていないのか、受託しておらず)、 上記のような雰囲気に鳴ってしまっているSES契約が多い、という印象を持ってしまったため、 別のプロジェクトへ異動になっても、変わらないんだろうな、と思ってしまいました。

また、協力会社の方を入れることで、差分の利益で売上を上げる、 というのもあまり好みませんでした。 人手が不足しているため、そういうこともあると思います。 ですが、それを前向きに売り出していくのはどうなんだろう、といつも疑問に思っていました。 協力会社の方を雇う方が、人件費の関係などで売上が上がるのも理解できます。 なので、プロパー少数+協力会社の方多数の方が、売上が上がるのも理解できます。 ただ、そればかりをやった結果、現職の会社には、売上以外に何が残るのでしょうか。

と、考えてしまっていました。

どんな契約にしろ、 時間をかければかけるほど、売上が上がる、というビジネスからは、脱却したいです。 そうではないビジネスの一例として、自分が知っているのは、「自社サービス」の運営でした。

なぜそこに決めたのか

内定を下さった企業は、以下のような特徴持っていると認識しており、 そこに好感を持ったためです。

  • IT事業の現状のビジネスモデルを疑問視
  • 内製
  • 内製のために非エンジニアをエンジニアにするほどの教育体制
  • 技術選定の結果による高い技術力
  • Macで作業

これから

自分を変えるために環境を変えたくて、 環境を変えるために文化を変える必要があったが、 その文化を変える努力は怠り、 自分が移動する努力をした結果、転職となりました。

文化が変わるので、たくさん戸惑うこともあると思います。 しかし、自分が覚悟して選んだことなので、 戸惑っても、乗り越えられる、乗り越えなければならない、と考えております。

どこへ行っても(エンジニアとマネージャーという関係性は)一緒だ、 と友人は言いました。 そうなのかもしれません。 でも、完全一致ではないと思っています。 また、別の環境を知らないと、本当にそうかは確認できない、とも思っています。

なりたい自分を目指して。

お疲れ様でした。